蜂窩織炎

蜂窩織炎とは

蜂窩織炎(ほうかしきえん)は皮膚~皮下脂肪に細菌が感染し、赤く腫れて痛む病気です。重症化すると入院が必要になるため、早めの治療が大切です。

症状

熱をもって赤く腫れます。押すと痛み、悪化すると安静にしていても痛みます。全身どこにでも起きますが、膝から下にもっとも多く見られます。水ぶくれや内出血は重症化のサインです。

原因

主に黄色ブドウ球菌によりますが、化膿レンサ球菌などの細菌によって生じることもあります。これらの細菌が、小さい傷や毛穴から侵入して発症します。足の蜂窩織炎の場合は、水虫による傷が原因のことが多いとされています。むくみがあるとさらに起こりやすくなります。

検査

血液検査では、白血球が増加し、CRP(炎症があると増える蛋白)が上昇します。筋肉にまで炎症が起こるとCK(筋肉に含まれている酵素)の上昇が見られます。

治療

細菌感染が起きているため、まず抗菌薬を投与します。症状が軽い場合は内服で十分ですが、重い場合には点滴が必要になります。通院で点滴を行うこともできますが、基本的には入院した方が良いため、必要があれば大病院へご紹介させていただきます。

患部を安静にすることも大切で、動かしていると抗菌薬を投与していても悪くなることがあります。入院しない方でも、自宅で安静にしていただく必要があります。また、患部を心臓より下にしていると腫れが強くなるため、足に生じた場合には、ベッドに横になり足を枕などの上に置いておくのが理想的です。

日常生活での注意点

糖尿病をお持ちの方は、蜂窩織炎を起こしやすく、かつ重症化しやすいので、注意が必要です。感染が起きないように、足を綺麗にしておくこと(フットケア)が大切です。水虫が引き金になることが多いため、水虫をお持ちの方はしっかり治療しておくのが良いでしょう。

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Posted by taisuke kamiyama