微生物検査
顕微鏡検査
水虫・爪水虫の原因となる「白癬菌」や、皮膚カンジダ症の原因となる「カンジダ菌」、癜風やマラセチア毛包炎の原因となる「マラセチア菌」を顕微鏡で確認する検査です。
検査を行う時は、まず患部の皮を少し剥いて取り、水酸化カリウム溶液につけます。2、3分して皮膚の細胞が分離したら、顕微鏡で観察します。病気によっては爪や毛の一部を取り、同様の方法で観察します。
そのほか、シラミや疥癬といった虫の確認にも顕微鏡を使用します。
細菌培養検査
細菌による感染症が疑われる場合に行う検査です。膿がたまっている部分を針で刺したり、傷の表面を綿棒で軽く擦ったりして提出します。
この検査により「感染症であるかどうか」だけでなく、「感染症の原因菌は何か」、「原因菌に対して有効な薬はどれか」ということも分かります。
皮膚に大きな潰瘍がある場合には、現在感染症を起こしていなくても、感染症の発症を未然に防ぐために培養検査を行うこともあります。