脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎とは

脂漏性皮膚炎は、頭や顔など、皮脂が多い部位に起こる湿疹です。生後3ヵ月未満の乳児と、30歳以上の方に多く見られます。

症状

少しカサカサした赤い発疹が、主に頭と顔に見られます。耳・胸・わきの下・股などに発疹が出ることもあります。軽いかゆみを伴う方が多いです。

原因

皮脂が癜風菌(でんぷうきん)という真菌(カビ)の一種によって分解され、それが皮膚を刺激してしまうことが一番の原因と考えられています。また、癜風菌に対するアレルギー反応が関与しているという報告もあります。

以下の4つは、皮脂の量が多くなり、症状が悪化する要因となります。
①ストレス、疲労、寝不足
②ビタミン不足
③ホルモンバランスの乱れ
④洗浄不足

検査

診察だけで診断がつくことがほとんどですので、基本的に検査は必要ありません。まれに、ほかの真菌感染との区別が難しい場合には顕微鏡検査を行います。

治療

軽症の場合は、癜風菌に対して有効な抗真菌薬であるニゾラールの外用が、治療の基本となります。脂漏性皮膚炎はいったん治ってもぶり返すことが多い病気ですが、ニゾラールは大きな副作用がないため、症状が落ち着いた後もしばらく予防的に外用することが可能です。

症状が強い場合には、ニゾラールだけでは効果が見られないことも多いため、短期的にステロイド外用薬を併用します。ステロイド外用薬は効果が高いものの、同じ部位に長期間塗り続けると、皮膚が薄くなったり毛細血管が拡張したりする副作用が起こることもあります。症状が落ち着いたら、外用を中止することが大切です。

かゆみがつらい方には、かゆみ止めの内服薬として抗アレルギー薬を処方することがあります。抗アレルギー薬にはほとんど副作用はありませんが、眠気を生じる場合があります。

また、患者さまによっては、ビタミン剤(B2、B6など)が有効な場合もあります。

日常生活での注意点

ストレス・疲労・寝不足は、皮脂の分泌を増加させるため、脂漏性皮膚炎の悪化要因となります。生活リズムが乱れている方は、それを正すことで症状の改善が期待できます。

また、洗浄不足により皮脂がたまった状態が続くと、発疹が悪化します。1~2日に1回は入浴・シャワーをすることが大切です。現在は、癜風菌に対して有効なシャンプーも市販されており、当院にはサンプルのご用意もあります。気になる方はお気軽にお尋ねください。