陥入爪・巻き爪

陥入爪・巻き爪とは

陥入爪(かんにゅうそう)とは、爪がまわりの皮膚にくい込み、痛みを伴う状態です。巻き爪(まきづめ)は、呼び名の通り、爪が内側に巻いている状態です。

巻き爪があると、陥入爪を生じやすくなります。悪化すると細菌感染を合併することもあるため、早めの受診をおすすめしています。

症状

陥入爪では、爪がくい込んでいる部分を押すと痛みます。また、炎症を生じるため、熱をもって赤く腫れます。細菌感染が起こると、赤みと腫れがより強くなり、安静にしていても痛むようになります。肉芽腫(にくげしゅ)と呼ばれる赤いできものを生じることもあります。

原因

多くの場合、深爪が原因です。とくに爪の角の部分を切りすぎてしまうと、爪が伸びてきたときに皮膚にくい込んでしまいます。サイズが合っていない靴や、爪水虫などによる爪の変形も原因となります。

検査

通常は検査をする必要はありませんが、細菌感染の合併が疑われる場合には血液検査細菌培養検査を行うことがあります。

治療

  • テーピング法
    テーピング法は、もっとも簡単な陥入爪の治療法であり、痛みを伴うことなく、自宅で行うことができます。爪がくい込んでいる皮膚の表面にテープを貼り、爪と皮膚のすき間を開ける方向に引っ張って固定します。皮膚が下に引っ張られることで、爪のくい込みが解消されます。テープは伸縮性があるタイプのものを2×6cmほどのサイズに切ったものを使用すると効果的です。クリニックでは実際に患者さまの足に貼って、ご説明させていただきます。
  • コットンパッキング
    コットンパッキングも自宅で可能な治療法です。くい込んでいる爪の端から綿を詰めていきます。一度にたくさんの綿を詰めると炎症や痛みが悪化することがあるため、毎日少しずつ詰める量を増やすのがポイントです。だんだんと爪が持ち上がることで、爪のくい込みが解消されます。くい込みが強い場合は、この治療法だけでは効果が弱いため、テーピング法などと併用するのがおすすめです。
  • 超弾性ワイヤー法
    超弾性ワイヤー法は、金属のワイヤーを用いた巻き爪の矯正法です。爪の先端の白い部分に穴を2つ開けて、ワイヤーを通します。痛みはなく、付けたその日から運動や入浴が可能です。爪が伸びていないとワイヤーを付けることができず、ワイヤー交換までは爪を切ることができないため、爪をかなり伸ばすことになるのが欠点です。
  • 超弾性クリップ
    超弾性ワイヤー法と同様の治療を、患者さまご自身で付け外し可能なクリップで行う方法です。クリップは超弾性金属で作られており、毎日付けておくことで徐々に巻き爪が改善されます。クリップは3サイズあり、付けるときに少しコツがいるため、受診時にご説明しながら付けさせていただきます。
  • ガター法
    ガター法は、爪のくい込みが強く、肉芽腫を生じているような場合に適した治療法です。点滴などに用いる柔らかいチューブに切れ目を入れて、くい込んでいる爪と皮膚の間に差し込み、アクリルや医療用接着剤で固定します。痛みの程度によって、処置前に局所麻酔を行う場合があります。ガター法は、痛みや炎症の改善には非常に効果的ですが爪の巻きは治らないため、超弾性ワイヤー法などを併用する場合があります。
  • フェノール法
    上記の治療法で効果が見られない陥入爪に対する、最終手段の治療法です。局所麻酔をした後に、爪の端1/4程度を縦に切り、除去します。その後、フェノールという薬品で爪母(爪の根本部分)を焼きます。くい込んでいた部分に爪が生えてこなくなるため、傷が治れば、痛みがない状態になります。治療を受けた日は、靴を履けないので、草履やスリッパを持って来ていただきます。出血が止まっていれば、翌日からシャワーは可能です。2週間程度、軟膏塗布やガーゼ保護が必要になります。爪の幅が狭くなることと、数年後に再発の可能性があることが欠点です。

日常生活での注意点

爪の角の部分を切りすぎてしまうことが一番の悪化要因ですので、爪の端が指の外に出るまで伸ばすことが大切です。足の爪は丸く切らず、四角く切るようにしましょう。切ると割れてしまう爪の場合には、やすりで少しずつ削るのがおすすめです。

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Posted by taisukekamiyama