パッチテスト

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パッチテストは、かぶれの原因物質を調べる検査です。

方法

調べたい物質を専用のシールを用いて2日間皮膚に貼ります。もっとも反応が出やすいため一般的には背中に貼りますが、腕などに貼ることもできます。貼ってから2日後と3日後に判定を行います。物質によっては反応するまで日数を要するため、貼ってから7日後にも判定を行う場合があります。

3日後の判定まで入浴はできません。多量の汗をかくと正確な判定ができなくなってしまうため、夏季にこの検査を行うことは困難です。

原因物質が推測できる場合
化粧品や植物など、原因となった可能性がある物質を専用のシールに染み込ませて貼ります。
原因物質が推測できない場合
日本人でかぶれの原因となることが多い22種類の物質をあらかじめシールに染み込ませた「パッチテストパネル」という検査薬があるため、これを貼るのがおすすめです。パッチテストパネルを用いた場合の検査代は薬剤料を含めて5770円です。

当院でご用意しているパッチテストパネルでは以下のアレルゲンを調べることができます。

硫酸ニッケル
ニッケル合金（18金でもニッケルを含むことがあります）、ニッケルメッキ、ニッケル硬貨（50円・100円・500円）、歯科用金属、ステンレス、染料、塗料、ガラス、エナメル、食品（缶詰・牡蠣・緑黄色野菜・ココア・チョコレート・蕎麦・海苔・紅茶・ナッツ類・豆類など）
重クロム酸カリウム
セメント、クロムメッキ、歯科用金属、革製品（靴・ブーツ・グローブなど）、染料（色の濃い衣服など）、食品（海藻・魚介類・肉類・ジャガイモ・タマネギ・マッシュルーム・紅茶・ココア・チョコレートなど）
金チオ硫酸ナトリウム
貴金属、電子部品、歯科用金属、医薬品（シオゾール・リドーラ・オーラノフィンなど）
塩化コバルト
メッキ製品（ほとんどのニッケルメッキに含まれます）、セメント、青色顔料、緑色顔料、エナメル、食品（チョコレート・ココア・豆類・ナッツ類・胚芽・貝類・香辛料・ビール・キャベツ・レバーなど）、歯科用金属、ビタミンB12製剤

ラノリンアルコール（油脂）
化粧品、外用薬（トプシム軟膏・メサデルム軟膏・エキザルベ・ネオメドロールEE軟膏・タリビッド眼軟膏・アズノール軟膏・ヒルドイドクリーム・ヒルドイドローションなど）、日焼け止め、石鹸、家具のつや出し
フラジオマイシン硫酸塩（抗生物質）
外用薬（リンデロンA軟膏・フルコートF軟膏・強力レスタミンコーチゾンコーワ軟膏・バラマイシン軟膏・クロマイ-P軟膏など）
カインミックス（局所麻酔剤）
外用薬、注射薬
香料ミックス（香料）
食品（シナモン・ナツメグ・黒胡椒・ローレル・ペパーミント・アイスクリーム・ガム・アメ・コーラ・ウィスキー・ブランデー・レモン・グレープフルーツなど）、線香、キャンドル、香水、トイレットペーパー、化粧品、外用薬、石鹸、シャンプー、リンス
パラフェニレンジアミン（染料）
毛染め・織物・毛皮などの染料、インク、ヘナタトゥ
チメロサール（水銀化合物）
ワクチン、点眼液、ソフトコンタクトレンズの洗浄剤、魚介類（マグロ・カジキなど）、歯科用金属、海外製の化粧品