あせも

あせもとは

あせもは、汗の量が多くなり、汗の通り道である汗管(かんかん)が詰まることで生じる発疹です。

赤ちゃんは大人と比べると汗を分泌する汗腺(かんせん)の密度が高い上に、首などに深いしわがあるため、汗管が詰まりやすい状態になっています。通気性の悪い服を着ていたり、高温多湿の環境にいたりすると、簡単にあせもになってしまいます。

症状が軽ければ清潔を保ってあげるだけでよくなりますが、悪化して湿疹やとびひになってしまった場合には、早めに皮膚科に受診してください。

症状

あせもは医学用語で「汗疹(かんしん)」と呼び、症状によって3種類に分けられます。

  • 紅色汗疹(こうしょくかんしん)
    紅色汗疹は、一番よく見られるタイプで、その名の通り小さな赤いプツプツができます。炎症が起きているため、かゆみを伴います。
  • 水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)
    水晶様汗疹は紅色汗疹よりも浅い部分に汗がたまった状態です。1~3mmほどの透明もしくは白色のプツプツができますが、通常かゆみはありません。
  • 深在性汗疹(しんざいせいかんしん)
    皮膚の深い部分で起こるタイプで、赤くなることはありません。熱帯地方や高温環境下で数ヵ月間働いたような人に見られ、日本の赤ちゃんにはまず生じません。

検査

診察だけで診断がつくことがほとんどですので、基本的に検査は必要ありません。

治療

  • カラミンローション
    酸化亜鉛を主成分としたローション剤です。酸化亜鉛は炎症をやわらげるとともに、皮膚を乾燥させる作用を持ちます。乾燥肌の方には不向きですが、副作用が少ないため赤ちゃんに適した外用薬と言えます。
  • アズノール軟膏
    植物に由来する非ステロイド系の軟膏です。皮膚を保護し、炎症をやわらげる効果があります。ステロイドのような強い効果はありませんが、ごくまれにかぶれを起こすほかには副作用もないため、赤ちゃんに適した外用薬の一つです。
  • ステロイド外用薬
    ステロイドは副腎皮質ホルモンとも呼ばれ、炎症をおさえる作用があります。ステロイド外用薬にはさまざまな強さのものがありますが、赤ちゃんは皮膚が薄いため弱めのものでも十分効果が見られます。同じ部位に長期間塗り続けると、皮膚が薄くなったり毛細血管が拡張したりする副作用を生じることがあります。当院では不必要なステロイド外用薬は使いませんが、メリットがデメリットを上回ると判断した場合は患者さまにご説明した上で、処方しております。

日常生活での注意点

生まれてから3歳ぐらいまでの間に汗をかく機会が少ないと汗腺の機能が発達しないと言われており、気にされている方も多いと思いますが、あせもや湿疹ができることも長期的なアレルギーの面からはあまり良いことではありません。

汗の量が多いときにはエアコンや除湿器で室温や湿度をある程度調節してあげた方が良いでしょう。汗をかいたら、すぐに清潔なハンカチなどで拭いてあげるか、シャワーで流してあげましょう。首筋や後頭部、肘、膝などの汗のたまりやすいところを忘れずに洗い流すことが大切です。衣類は通気性が良く、汗を吸収する素材(木綿など)を選んでください。衣類やおむつはこまめに交換してあげるのも効果的です。