SADBE療法(ウイルス性イボ)

SADBE療法とは

SADBE(squaric acid dibutylester)と呼ばれる化学物質を用い、人工的にかぶれを起こすことで、円形脱毛症ウイルス性イボに効果を発揮する治療法です(1)。保険適用ではないものの、ウイルス性イボに対しては日本皮膚科学会のガイドラインでも「有用な治療選択肢の1つ」とされています(2)

治療の流れ

  1. イボの角層が厚い場合は、表面をある程度削ります。
  2. 爪楊枝や綿棒を用いて、SADBEをイボに塗ります。
  3. 1~2週間に1回の頻度でイボが消失するまで繰り返します。
  4. 塗った後に少し赤くなり2~3日ほど軽いかゆみが続くのが丁度良い濃度です。反応を確認しながらSADBEの濃度を調整していきます。

ご注意

  • SADBEを塗布した部位は半日ほど濡らさないようにしてください。
  • 同じ濃度のSADBEを塗布していても急に強い反応を生じることがあります。湿疹を生じた場合には、一時的にステロイド外用薬を用いて治療します。

料金表

<文献>
(1) Lee AN, Mallory SB: Contact immunotherapy with squaric acid dibutylester for the treatment of recalcitrant warts. J Am Acad Dermatol. 1999;41:595―9.
(2) 尋常性疣贅診療ガイドライン2019. 日皮会誌. 2019;129:1265-292.

当院で受けられる治療

Posted by taisuke kamiyama